専門研修プログラム 北海道大学病院リハビリテーション科専門研修プログラムについて

北海道大学病院リハビリテーション科専門研修プログラムについて

北海道大学病院リハビリテーション科専門研修プログラムは、リハビリテーション医療のリーダーとなるリハビリテーション科専門医を育成するプログラムです。大学病院という特性を活かして、将来のリハビリテーション医学の研究や教育を担う人材の育成を目指します。

施設の特色
基幹研修施設である北海道大学病院は、北海道の医療の要となる総合病院です。医科29診療科、歯科12診療科を有しています。
大学病院の特色は難病や合併症をかかえる患者を診療する機会が多いことです。 当施設では、リハビリ訓練を実施するすべての患者がリハビリテーション科を受診します。(精神科作業療法を除く)
専門研修に必要な全分野をカバーするさまざまな疾患を経験することができます。 中身の濃い充実した研修となることでしょう。
リハビリテーション科が病床(20床)を持っていますので、当科独自の方針に基づき治療を進めることができます。 病棟運営も含めて入院患者のすべてを管理する能力を養うことができます。 関連研修施設には回復期リハビリテーション病棟をもつ施設、小児の専門的リハビリテーションを行う施設、市中の急性期病院があり、実践的で広範囲な経験を積むことが可能です。

研究面の魅力
北海道大学大学院医学研究科にリハビリテーション医学分野があります。(リハビリテーション科教授が責任者) こちらに進学して研究を行い、博士(医学)の学位を取得することができます。 医学研究科の他の分野や他学部との連携が可能です。 北海道大学の図書館や学内LANで、電子ジャーナルを含む図書や雑誌を利用できます。
総合大学としてのメリットを享受でき、将来への礎を築くために最適な環境があります。

リハビリテーション科は2010年の厚生労働省の調査、2015年の日本医師会の調査のいずれにおいても、必要医師数が全診療科中第1位でした。社会で最も求められている診療科です。それは高齢者が増加の一途をたどっていることを考えても明白です。 将来のリハビリテーション医療およびリハビリテーション医学をリードする医師となるため、北海道大学病院リハビリテーション科の充実した専門研修プログラムにぜひご参加下さい。

リハビリテーション科専門研修はどのようにおこなわれるのか

1)研修段階の定義

リハビリテーション科専門医は2年間の初期臨床研修ののち、3年間の専門研修プログラムで育成されます。

達成度の評価
専門研修の各年次で知識・技術の習得目標を設定しています。 年度の終わりに達成度を評価して、基本・応用から専門医としての実力が身に付くように導きます。
習得目標は、基本的診療能力・態度(コアコンピテンシー)と日本リハビリテーション医学会が定める「リハビリテーション科専門研修カリキュラム 」にもとづいて設定されます。

基本的診療能力(コアコンピテンシー)
1)患者や医療関係者とのコミュニケーション能力を備える
2)医師としての責務を自律的に果たし信頼されること (プロフェッショナリズム)
3)診療記録の適確な記載ができること
4)患者中心の医療を実践し、医の倫理・医療安全に配慮すること
5)臨床の現場から学ぶ技能と態度を習得すること
6)チーム医療の一員として行動すること
7)後輩医師に教育・指導を行うこと

リハビリテーション科専門研修カリキュラム

大学院進学に際して
大学院進学の際、基礎的研究のために診療業務に携わらない期間は、研修期間とはみなされません。
研修期間として扱われるためには、大学病院で診療登録を行い、臨床に従事しながら臨床研究を進めることが条件となります。

必要な経験症例数
研修プログラムの修了判定には以下の経験症例数が必要です。
(1)脳血管障害・外傷性脳損傷など:15例
(2)外傷性脊髄損傷:10例
(3)運動器疾患・外傷:15例
(4)小児疾患:5例
(5)神経筋疾患:10例
(6)切断:5例
(7)内部障害:10例
(8)その他(廃用症候群、がん、疼痛性疾患など) : 5例
以上の75例を含む100例以上
(日本リハビリテーション医学会「リハビリテーション科専門研修カリキュラム 」より)

2)年次毎の専門研修計画

専攻医の研修は毎年の達成目標と達成度を評価しながら進められます。

専門研修 1 年目
指導医の助言・指導の下に、基本的診療能力を身につけます。リハビリテーション科の基本的知識と技能 の概略を理解し、一部を実践できることが目標です。

専門研修2年目
指導医のもと、効率的かつ思慮深い基本的診療能力の実践を目指します。 専門診療科と連携し、実際の診断・治療へ応用する力量を養うことが目標です。 リハビリテーション関連職種の指導にも参画します。
学会・研究会への参加などを通して専門知識・技能の習得を図っていきます。

専門研修3年目
基本的診療能力の面では、指導医の監視なしでも、迅速かつ状況に応じた対応が求められます。
専攻医は専門医取得に向け、研修プログラムで求められている全ての知識・技能習得を達成していきます。

達成度の評価
専門研修の各年次で知識・技術の習得目標を設定しています。 年度の終わりに達成度を評価して、基本・応用から専門医としての実力が身に付くように導きます。
習得目標は、基本的診療能力・態度(コアコンピテンシー)と日本リハビリテーション医学会が定める「リハビリテーション科専門研修カリキュラム 」にもとづいて設定されます。

基本的診療能力(コアコンピテンシー)
1)患者や医療関係者とのコミュニケーション能力を備える
2)医師としての責務を自律的に果たし信頼されること (プロフェッショナリズム)
3)診療記録の適確な記載ができること
4)患者中心の医療を実践し、医の倫理・医療安全に配慮すること
5)臨床の現場から学ぶ技能と態度を習得すること
6)チーム医療の一員として行動すること
7)後輩医師に教育・指導を行うこと

リハビリテーション科専門研修カリキュラム

専攻医の受け入れ数と指導医数について

専攻医の受け入れ数は毎年6名とします。
指導医は基幹施設に3名、研修プログラム全体で9名在籍しています。
研修施設のローテートなど専攻医の希望に対して充分対応できるだけの指導医数を有しております。
また、病院群の症例数は専攻医の必要経験数に対して十分に提供できるものとなっています。

各専攻医指導施設における専攻医総数の上限(3学年分)は、当該年度の指導医数 ×2と決められています。(日本専攻医機構リハビリテーション科研修委員会)

北海道大学病院リハビリテーション科研修プログラムにおける専攻医受け入れ可能人数は、 専門研修基幹施設および連携施設の受け入れ可能人数を合算したものとなります。

連絡先 011-706-6066 (研修担当者 池田 聡)
rehabilitation@huhp.hokudai.ac.jp

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